はじめまして。カフェヒコです。
これからこちらのブログでは、ヒコのことや日常、お知らせなど
たわいの無いことから大切なことまで、色々とお話させていただこうと思っています。

まずは、ヒコのことを。
ヒコは2016年11月26日、田んぼに囲まれた長閑な山あいに夫婦2人で開業しました。
三重県津市白山町のひこちゃんの実家の離れに90年以上前に建てられた客間を、自分たちでデザインしてカフェへと作りなおしました。

始まりは土日だけの週末営業でした。
いずれは週末だけでなく、一週間通して営業することを考えていたのですが、次女の出産が重なったこともあり
ひこちゃんがひとりで営業しなくてはならなくなってお菓子のテイクアウトのみにさせていただいた期間も長かったです。

一年が過ぎたころ、ひこちゃんはサラリーマンを辞めてヒコ一本でやっていくことになります。
ただ、長女もまだ小さかったため、その頃は私は思うようにお店には入れず、相変わらず少ない営業日でやっていましたが
2018年の4月、娘たちが保育園に入園した時からヒコの営業日は少しずつ増えていくことになりました。
そして7月にカフェの営業を再開し、今のヒコに至ります。

ヒコの現在の営業時間は10時から17時。
その内訳は、テイクアウトが10時から17時、ランチが11時半から14時、カフェが11時半から17時。
なので10時から11時半の間はテイクアウトのみの時間となっています。
なんともややこしい訳ですが、これは2人で何度も何度も話し合い考えた上でのものでして、
その時のヒコにとってはこうすることが一番と判断したのです。

といいますのも、もともとテイクアウトの時間などなかったし、
できることなら時間など分けずに一日中カフェをご利用いただけるようにしたいのですが、
テイクアウトのご利用が半数以上を占めるようになった時、夫婦2人の力では朝の時間帯をしっかりと対応しきれなくなってしまったのです。

今ではヒコのお菓子といえばマフィンと知ってくださる方もいらっしゃるかと思いますが、
ヒコを始めた時はお店の片隅にあるショーケースにポツリと少しだけ置いてあったにすぎませんでした。
多くのケーキは作れないので何か焼き菓子をと思い、お帰りの時にひとつでも手にとってもらえればと
マフィンをテイクアウトもできるようにしようと考えたのが始まりでした。
自分が食べて美味しかったので手土産にと使ってくださる方が増え、少しずつヒコのマフィンを知っていただくきっかけとなっていきました。
そうなると焼く数も種類も増えていくわけで、一番種類の揃っている朝の時間に多くのお客さまが集中します。
オープン時間にテイクアウトのお客さまがたくさん見える中、カフェも同時にとなるととてもゆったりとした時間を過ごしていただける環境を作ることが難しくなっていったのです。

マフィンの完売時間が日に日に早くなっていった時に、これではいけないなと感じはじめました。
この田舎の山の中までわざわざ足を運んでくださった方々に申し訳ない、
何より売り切れていてがっかりして肩を落として帰っていく後ろ姿を見るのが本当につらかったのです。
やはり夕方くらいまではできるだけマフィンが揃っている環境を作りたい。
そんな思いが、夫婦ふたりだけでお店をやっていくことが当たり前だった気持ちを変化させました。

今はスタッフが２人、ヒコのことを思い考えて働いてくれています。
マフィンも営業時間中に追加で焼くこともできるようになってきました。
まだまだお店の状態として理想にまでは届いていませんが、ゆっくりと進んできていると思っています。
そして、自分たちで考え、行動していく。
これまでブレずにやってきたことを、これからのヒコのためにもやっていくのです。

仲間も増えました。
これからはもっと増えていくのかもしれません。

だけどやはり変わらないのは、この山の中の『眺めのいいカフェ』で、
いつもの生活の中のちょっといい時間を過ごしていただきたい、そんなヒコの思いなのです。

思わずつらつらと長くなってしまいましたが、そんなヒコのホームページがここに今始まります。
これからも気軽にのぞいていただけたら嬉しく思います。